幸せをもう一度
両手は二人のチャラ男に掴まれ

目の前には

三人の中のリーダーっぽいチャラ男がいた。



さすがに喧嘩の強い私でも

女一人で男三人に力で勝てるわけがない。



私は、
隙ができるタイミングを見計らう事にした。



「ねぇ。美琉希ちゃん。
 俺、美琉希ちゃんのことが好きなんだけど。


 付き合ってよ、」


リーダーのチャラ男がいった。


「無理です。」


私は即答だった。



「へぇ、断るんだぁ。

 俺の誘いを断るなんて悪い子だなぁ、

 悪い子にはお仕置きをしないとね。」


そう言うと男の手が

私の足のラインをなぞるように徐々に上に来るのがわかった。




やばい。



そう直感で感じたその時

両サイドのチャラ男の力が緩いだのを察した。



今しかない。

私は両サイドの手を振りほどくと

全速力で逃げ出した。



後ろから追いかけて来るのがわかったが

あえて後ろを振り向かずに走り続けた。
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