幸せをもう一度
「はぁ、はぁ」

やっとの思いで教室に着いた私は

安心してしまって

教室に着いた途端

足の力が抜けた。



その様子をみた桜羅は

真っ青な顔で走り寄ってきて


「どうしたの?大丈夫?
 なんで、ボタンがこんなに開いてるの?」


そう言いながら私の制服のボタンを直してくれた。


気がつかなかったが

いつの間にかボタンも開けられてたらしい。




ふぅ。

安堵の息を漏らした途端に


過去のことが蘇ってきた。




すると、

やっと落ち着いた鼓動も早くなり

手が異常な程に震え始めた。
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