幸せをもう一度
私の様子に気づいた桜羅は

私の手を強く握り締め




そして。




私を




暖かい温もりで包んでくれた。






「ねぇ、桜羅、

 アイス食べにいかない!?」


初めはびっくりした様子の桜羅だったが

すぐにいつもどおりの笑顔で

いいよ

と言ってくれた。



そして、

それと同時に

今日のことは強く問い詰めないから
話したくなったらいつでも話してね。


そう言ってくれた。




すべて話さなきゃ。



そう思った。




私たちはそれぞれのカバンを持つと

学校を後にした。


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