幸せをもう一度
「んん~、
 美味しい~!!」

「美琉希ってば
 本当に美味しそうに食べるね。」


「ヘヘッ。
 だって美味しいんだもん。

 桜羅も一口食べてみる!?」

私が聞くと
桜羅は微笑みながら

“うん”と言って

私がアイスを桜羅の口元へ持って行くと

パクッとアイスにかぶりついた。


その後に、
美味しいね~!!

そう言って満面の笑みを向けてきた。





アイスを食べ終わると
私と桜羅は近くの公園に立ち寄った。



ベンチに座ると

少しの間沈黙が続いた。





その沈黙を破ったのは


私だった。



「ねぇ、桜羅。
 聞いてくれる!?

 今日のことと、私の過去のこと。
 
 別に軽蔑いても良いからね。」


そう言うと桜羅は

うん、聞くよ!!

そう言って私に体を向けた。


< 28 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop