幸せをもう一度
「おい、無視かよ!
 俺を無視する女初めてだぜ。」

ん?もしかしてこの人私に告ったの?
でも、勘違いだと恥ずかしいから

「あの、誰に言ってるんですか?」

と一応聞くことにした私は、
彼の顔をじ~っと見ていた。

「そこ、喋ってないで話を聞け!」

やばい!初日から怒られるのは嫌だな。
そう思っていると
いつの間にかイケメン君の顔が目の前にあった。

「君に言ってるんだよ!
 返事待ってるね。」

イケメン君は私の耳元で囁くようにいった後、
自分の席に座っていった。

このひとは
こんなことをすれば惚れるとでもおもっているのだろうか。

私は深く考えることがバカバカしくなって
先生の話に集中する事にした。

これが私と最低男との出会いだった。
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