幸せをもう一度
リビングに行くと誰もいなかった。

「あれっ、皆は?」


「あ~、

 まだ来てない」

そういう海十は少し様子がおかしかった。


「どうかした?」

私は海十の顔を覗く。


すると、

あからさまに目を泳がせながら

「うぅん、全然大丈夫。」


絶対怪しい、



そう思ったけど気にしないことにした。







そして、

これが

海十との

最後のまともな会話だった。
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