幸せをもう一度
私は
海十が自分の部屋に着替えに行ってる間

壁にあった大きな写真を眺めていた。



すると、突然後ろから

「美琉希」

声がした。


後ろを振り向くと海十がいた。


なんだ、海十か。


足音も気配も感じなかったからびっくりしたぁ。


そう思っていた

その瞬間


唇になにか生暖かいものが触れた。

それと同時に

目の前には海十の顔があった。



えっ?

キスされてる?


そう思ったときには私は海十の胸を押していた。


しかし、

海十はびくともしなかった。


それはそうだろう。


どれだけ私が喧嘩が強くても

海十だって、

私と同じくらい喧嘩は強い。


どうしよう。


私の思考回路はパニックになっていた。



海十の行動はおさまるどころか
激しさを増して行き

ついには洋服のボタンも全部開いている状態だった。



気持ち悪くて吐きそうだった。


私は助かる方法を考えた。


その間にも海十の手は

私のスカートの中に入ろうとしていた。

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