幸せをもう一度
海十は小さな声で言葉をつぶやき
再び意識が途絶えた。



私は
その言葉を


聞き逃さなかった。




“美琉希、お前を絶対に許さない
いつか絶対に復讐してやる″


海十はやると言ったら
必ずやる男だろう。



私は怖くなった。




救急車で運ばれた海十は
入院した。





その間、学校では

私が海十を殺そうとした

とかいろんな噂がながれ

いじめにあい


男子からは

「ねぇ、海十ともやったんでしょ。
 俺の相手もしてよ」

と毎日のように迫られた。



そして。

数ヵ月後

私の唯一の味方だった母が


死んだ。


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