幸せをもう一度
───────
「く…と。」

んっ?


「空…蚪
 た…すけて。」



誰だ?



真っ暗な場所に俺はひとりで立っていた。



遠くの方をみると

人?が立ってる。



俺はその人物に近寄った。



そこには

涙を流す女の子がいた。



知らない人じゃない。


直感でそう思った。

でも、

どんなに近づいても

顔がはっきり見えなかった。




「ねぇ、君は誰?
 どうして泣いてるの?」


「─────。」

女の子は口を動かしてるが

声が聞こえない。



「ねぇ、空蚪!?
 私を助けて!!


 ここから
 ──して!!
 ───い。」


所々が聞こえない。

女の子は俺に手を伸ばした。


俺はその手を握ろうとした。


が、
どんなに手を伸ばしても
その子の手には届かなかった。


すると、

突然眩しい光が俺を包んだ。



眩しくて目を瞑ると

「た……すけて。」

苦しそうな声が聞こえた。



そして俺は
暗闇の中に吸い込まれていった。

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