幸せをもう一度


ガバッ


あっ、俺寝てたんだ。

いつの間にか授業も始まってるし。


「おい、瀬木野~。
 そんなに俺の授業はつまらないか!?」


うわぁ~

英語の授業か。

普通につまらないに決まってる。


「ちょっとつまらないでーす」

正直に言うと
英語担当のハゲのおっさんは
顔を真っ赤にしながら

「なんだと~
 お前は…
 廊下に立っとけ!」



はぁ!面倒くせぇ



俺は廊下で1人立ちながら
さっきの夢を思い出してみた。


あの子は誰だろう。

俺に何で助けを求めていたのか…




………

ぁあ、
どんなに考えてもわっかんね。 



もういいや。


そしてその日の放課後
俺があのおっさんに説教されてたのは
言うまでもない。
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