幸せをもう一度
はぁ、はぁ。

あれっ、待ち合わせ場所ここだよね!?

桜羅がいないんだけど...

あっ、まだ時間じゃないんだ。

いやいや。
でも私ギリギリに家出だし...


そう思い時計を確認すると

うん。見事に10分も遅刻してる。



はぁぁぁ。

帰っちゃったのかな~。



「こっ、困ります。」

んっ、なんか今後ろの方から桜羅の声が聞こえた気がするんだけど。


後ろを振り返ってみると


そこには、
2人のチャラ男が1人の女の子をナンパしていた。


って、
何私呑気な事言ってんの!?

ナンパされてんのって桜羅じゃん。


助けなきゃ‥



「桜羅~、遅くなってごめんね。
 さっ、遊びにいこ!!」

私はまるで男達がいないかのように話しかけ
桜羅の手を取り逃げようとした。


すると、案の定

「おい、逃げるのかよ。」

と男達がくい止めた。


あっ、やっぱり無理か~!!

あっさり逃げられるかと思ったのにな~

でもまぁ、
桜羅みたいな可愛い女の子がいたら
ナンパしたくもなるよね。


うん、うん。
諦められないよね!!


でもね…





しつこい男大っ嫌いなんだよね~


そして、私は男に腹パンをくらわすと

「あんた達しつこいよ!」
そう一言残し桜羅と一緒にその場を去った。


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