夕焼けの約束




ベンチもないので、ブランコに座る。



彼も隣に座る。



急に、告白のことを考えてしまう。



いや、今は告白よりも、お礼が先だ。



「今日の試合、ほんとによかった‼︎私のこと、呼んでくれてありがとう」



「いえいえ。でも、負けたし...いいとこ一つも見せれなかったな......」



「そんなことないよ。3ポイントシュート、カッコよかったよ‼︎」



「そう言ってくれると嬉しい」



頬を赤らめて、頭をかいている。



「あ、これ、クッキー...。よかったら食べて?」



今できる、精一杯の笑顔でクッキーを渡す。



緊張で、変な顔になってないかな...⁇


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