シュガー*シガレット*シークレット
「まあ俺はそこで不満が爆発して、両親のことなんかガン無視でひたすら夜の街とかで遊びまくってさあ。んでしばらくそれ続けてたらなんかスッキリしたから、元々頭良いの活用して、こうして教師になったわけだけど」

「………」

「けどさ、やっぱ、そうやって荒れていろんなもの無くしたら、いろんなことに気付いたよ。今なら、当時は理解できなかった親の言い分とかも、少しは理解できるようになったし」



そう言って先生はポケットから携帯灰皿を取り出すと、タバコの火を消してその中に吸い殻を入れた。

パチン、とその蓋を閉じながら、私に顔を向ける。
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