ワインお作りします
帰宅して、ワインを机に置いた。
本当にこんなもので未来になんて行けるわけがない。
そうは思うものの、興味は少し湧いてきた。
ワインの作り方も普通と違うし。
あの店員さんも少し変だった。
それに…
本当に未来に行けるなら気になる事がある。
もしも、望む未来と違うのならば見たくはないけれど…。
それでも。
もしも、望む未来なら…。
なんてな。
俺も疲れてるのかな。
自分の考えに苦笑しながらも風呂に入り、ワインを開けた。
開けたワインをグラスに入れるとあんなに簡単に作ったとは思えないほど綺麗な紅だった。
ワインを飲み始めると、急に眠気が差した。
「明日、休みだしいいか…。」
その眠気に誘われたまま、思わず呟き、机に伏せてしまった。