ワインお作りします
「だけど…いつか…諦めちゃうかな、飽きちゃうのかなってずっと不安だった。」
「……。」
それも知らなかった。
「俺がお前以外好きになるわけないだろ。」
ちょっと照れくさいながらも本当の事を言った。
俺は諦めが悪い。
彼女が何年も起きないのに毎日通って。
声をかけて。
俺が嫌で起きないのかもしれないとさえ思っていたのに諦められなかった。
いつか。
きっと。
それっていつだ?
…なんて考えながら。
「俺、お前に言いたい事あったしな。」
「…言いたい事?」
彼女は俺の言葉に泣いていた顔をあげて俺を見る。
「なあに?」
俺の言葉を待つ彼女。
やっぱり可愛い、なんてクダラナイ事も考えてしまう。
「まだ言わない。」
「…どうしてよ。」
納得いかなそうな彼女。