ワインお作りします
(メンドクサイ…。)
そうは思いつつも、こんな少女の為に彼が永遠に独りになる事は許せなかった。
「早くアレを飲まないと、あんたは死ぬよ。」
面倒くさい事なら手短に。
普通の人間なら1番恐るだろう事から述べてみる。
普通はだいたいこれで慌てるだろう。
別に細かな事を話す必要もない。
「どうして?」
あー。
やっぱり面倒くさい。
「お前は死ぬ。アイツはお前が死んだら永遠にココで独りだ。」
彼女は二度目の言葉に少し考えた。
「私が死ななければ彼は独りじゃないの?」
「………。」
だから人間は嫌いだ。
現実は見ない。
夢は追う。
全部は獲れないんだ。
「お前がアレを飲まない限り、アイツは永遠に死ぬ事が許されない。」
と言えば解るのだろうか。
少し彼女は考え込んだように見えた。
それでも即答しない当たりやっぱり面倒な相手だ。