ワインお作りします
『気持ちは言わないと腐るんだから!!』
何も言えずに二人で星を見る。
そんな時、不意に友達の言葉が浮かんだ。
(うん。そうだと思う。)
でも。
やっぱり。
言えない事や、言っちゃいけない事もあると思う。
「あのさ…。」
「え?」
彼が急に私を見ていた。
「一つだけ、言いたい事があるんだ。」
彼の瞳は真剣だった。
「なあに?」
まるで、告白された時に似てる。
「好きだ。」
「………。」
「逢えなかったら、俺、もっと早くにダメだった。一緒に居たからしあわせだった。」
彼の告白は私の気持ちと同じだった。
「忘れないでくれて、正直、嬉しかった。」
彼は少し照れながら付け加えた。