ワインお作りします
それを聴けた私はどうするべき?
言ってもいいの?
本当の気持ち。
彼の願いとは反するけれど…
「私もしあわせだった。」
言いたい。
伝えたい。
その為に来たんだから…!
「あなたが好き。誰を好きになっても変わらない。好き。」
彼は静かにじっと見て聴いてくれてる。
「だから、私、あなたを忘れたくない。泣かないって約束するから。忘れたくない。」
彼の瞳はやっぱり切なく寂しい色になる。
好きだから哀しい想いはさせたくない。
だけど。
これだけは譲れない。
「覚えていてもいい…?」
彼の瞳は揺れていた。
きっと。
ダメとも言えなくて。
イイとも言えない。
そんなの解ってる。