双子ラヴァーズ☆
トラウマ
放課後になり、シュリとユウリが私の隣に立つ。
「帰ろうか、レナちゃん」
「うん」
「レナ、どっか行きたいとこある?」
「あ、ゲーセン行こう!ゲーセン!」
私がそう提案すると、二人とも顔を見合わせて目を丸くした。
昨日、ユウリが昔はシュリとよく来ていたって言ってた。
それに放課後、二人で遊ぶのに二人してゲーセンを選ぶぐらいだ。
シュリもユウリも好きなんだと思った。
「なんだよ、レナ。そんなに面白かったの?」
「えっ」
そのシュリの言葉に驚くのはユウリ。
「ユウリは嫌?二日連続だけど」
「えっ」
私がユウリにそう声掛けると、今度はシュリが驚く。
お互い私とのデートにゲーセンを選んだって事に気付いたらしい。
「……二人してゲーセンとか」
「俺達、まじで恥ずかしー」
ユウリにシュリが顔を逸らしながら、照れ臭そうに呟く。