双子ラヴァーズ☆
「恥ずかしくないよ!仲良しなんだなって本当に思ったから」
「……」
「……」
「三人で遊ぼう?」
「仕方ないな。レナちゃんの頼みじゃ俺は断れない」
「レナが行きたいって言うなら」
なんて、口では言ってるけどどこか嬉しそうな顔をしている二人。
私にはわかる。
素直じゃないな。
でも、それは言わないでおく。
学校を後にすると、繁華街の方へ向かう。
話しを振ってくれるユウリにぶっきらぼうながら返事するシュリ。
二人が仲良く話していると、自然と口が緩む。
「シュリと、ユウリ?」
ゲーセンの近くまで来た時、そう声がかかった。
三人でそっちを見る。
そこに立っていたのは、綺麗なサラサラヘアをした女の子。
嫌みでない程に施されたメイク。
制服のスカートから覗くすらっとした足。
可愛いというより、綺麗が似合う彼女。
直感で、あ。この人があの女の人かもしれないと思った。