双子ラヴァーズ☆
「ちょっと、ユウリ!?」
「俺、今レナちゃんに夢中なんだ。
ごめんね」
「何それ」
「そのまんまだよ。レナちゃんは俺がいい人になるのを許してくれないの。
また今度ね」
「ま、待ってよ!」
「待たない。行こう、レナちゃん」
「……っ」
悔しそうに唇を噛む彼女。
そんな彼女を置いて、私の腕を引きユウリは歩き出した。
「い、いいの?」
「いいの。何で?俺、あっち行った方がよかった?」
そんなわけない。そう思った私はぶんぶんっと首を振る。
それにホッとしたように笑うユウリ。
「じゃあ、行こう?」
「うん」
目の前にはシュリ。
シュリは少しだけ不満そうな顔で、ユウリを見るとぼそっと話す。