双子ラヴァーズ☆


「お邪魔しまーす」
「お邪魔~」

「はい、どうぞ」



私の部屋に案内してから、早速マニバトを棚から出して差し出すと二人の目がキラキラと輝き始めた。
それを恐る恐る手にした二人。


「や、やってもいい?」


そう尋ねるユウリ。
目はゲームのパッケージに釘付けだ。


「もちろん、はい」


言いながらテレビの電源を付けて、コントローラーを渡す。



「飲み物何がいい?っても、お茶かコーヒーしかないと思うけど」

「何でもいいよ」
「コーヒー」


ちゃっかりと指定するシュリ。
ユウリはどちらかといえば、それどころではないって感じか。


じゃあ、二人ともコーヒーでいいか。


なんだかんだ言っても、二人って男子高校生なんだな~と思った。
同い年だし当然の事なんだけど、恋愛面だけじゃなくどこか大人な雰囲気を持っていたから。


だから、二人がゲーム一つに一喜一憂してる姿は私となんら変わりない高校生なんだってのを改めて認識させてくれた。



コーヒーを三人分入れて、ミルクとガムシロ片手に戻ると二人は白熱していた。
< 114 / 141 >

この作品をシェア

pagetop