双子ラヴァーズ☆



「うっわ!っざけんな!きたねー!」

「シュリって短絡的なんだよ」

「うるせー」

「だから、そこガラ開き」

「うわ。まじで?てか、ユウリ初めてだよな?うますぎなんだけど」

「シュリが下手なだけなんだよ」

「ムカツク。次は勝ってやる」

「コーヒーどーぞ」

「ありがとう、レナちゃん」



そう言ってニッコリ笑うぐらい余裕のあるユウリ。
とは対照的に、画面を食い入るように見つめコントローラーを弾くシュリ。


どう見たってシュリが劣勢だ。


「はい、レナちゃん。バトンタッチ」

「は!?勝ち逃げする気かよ」

「休憩ぐらいさせてよ。家に来てからずっとゲームしっぱなしだよ。
レナちゃんだって暇じゃん」

「げ。もうそんな時間経ってたのかよ」

「大丈夫だよ、ユウリ。二人のやり取り見てるの楽しいし。
それにシュリが負けるとは思ってなかった」

「レナうるさい。それじゃ、今度はレナがユウリと交代」

「言っておくけど、ユウリよりうまいよ?」

「上等!」

< 115 / 141 >

この作品をシェア

pagetop