双子ラヴァーズ☆
こんなに自分が優柔不断だなんて思わなかった。
急に決断を迫られて、どうしたらいいのかわからない。
……いや、急にじゃない。
私は決断しなきゃいけなかったのを、先延ばしにしていただけなんだ。
ずっと、迷っていた。
どっちかにしなくちゃいけないのかって思っていた。
でも、三人でいるのが居心地よかったから。
今まで期待を持たせていたのかもしれない。
それがユウリは嫌になったのかな。
私は窺うようにユウリの顔を見る。
ばちっと目が合うと、ユウリは「ん?」と首を傾げ優しく笑った。
「行かない」
俯きそう呟く私。椅子に座りなおすと、ユウリの手が離れる。
「うん、ありがと」
「別にユウリの為じゃないもん。授業があるから」
「はは、うん。それでもありがと」
頼りなく笑ったユウリ。
きっとユウリだって、こんな事したくない筈なんだ。
でも、私がいつまでも決断しないから。
授業中。
シュリのいない左隣は、凄く寂しくて、胸が苦しくなった。