双子ラヴァーズ☆
「レナちゃん。一緒にご飯食べよう」
昼になると、ユウリが私に近付きそう声をかけた。
ずっと今日はこんな調子だ。
朝から私の側を離れようとしない。
「う、うん。いいけど」
「二人でいたいんだけど、いい?」
「え、トモコは」
「レナちゃん、借りていい?」
隣にいるトモコにユウリはにっこりとしながら話しかける。
トモコも目をぱちぱちとさせながら、頷いた。
「いいけど」
「ありがとう。それじゃ、レナちゃん行こう」
そう言って私の手首を掴むと、教室の外へと出て歩き出す。
どうやら人気のない場所へと向かうらしい。
階段を上がり連れて行ったのは、屋上前の踊り場。
そこにしゃがみこむと、ユウリは自分の横をぽんぽんと叩く。