双子ラヴァーズ☆
「隣、座って」
「うん」
私は隣に座ると、お弁当を膝の上に広げた。
「レナちゃん」
「ん?」
「真剣に聞いて欲しいんだけどさ」
「……」
それにお箸を持つ手がぴたりと止まる。
ゆっくりとユウリの方に視線を向けると、いつになく真剣な表情で私の事を見ていた。
ゴクリと生唾を飲み込んだ私は、ユウリの言葉を待った。
「俺、レナちゃんが好きだよ。真剣に付き合いたいって思っている。
ちゃんと、返事が欲しい。イエスか、ノーか」
「……ユウリ」
「誰よりも大切にする。悲しませる事はしない。約束する」
私の目から視線を離すことなくじっと見つめたまま、そう言ったユウリは更に続けた。
「大好きだよ。本当に。
……俺を、選んで。レナちゃん」
眉を少しだけ下げたユウリが、悲しそうに微笑む。
私はぎゅっと胸が締め付けられて痛んだ。