双子ラヴァーズ☆
ユウリは何も言わずに、私の次の言葉を待っている。
眉間に皺を寄せ、無理して笑っている苦しそうなその表情。
まるで、何を言われるのかわかっているかのように。
「……ごめん。私は、ユウリと付き合えない。
ユウリの事は好きだけど、これは恋愛感情じゃない」
言ってしまった。振ったのは私なのに、ズキズキと胸が痛む。
唇を噛み締めてないと泣いてしまいそうだ。
「……そっか。だよね。ありがとう。言いにくい事、言わせてごめん。
そんな悲しそうな顔、させたくなかったんだけどな。
俺、本当に自信あったよ。レナちゃんを幸せにする自信。
だけど、レナちゃんは、……ううん。敵に塩を送るのはやめておく」
中途半端なところで言葉を止めたユウリは、ふっと笑った後小さく首を振る。
何を言いたいのかわからなくて私が不思議そうな顔をすると、ユウリは微かに笑った。
「これは俺が言う事じゃないや。レナちゃん。ありがとう。ちゃんと振ってくれて」
「……ユウリ」
「俺、もう行くね」
「え」
スッと立ち上がったユウリ。