双子ラヴァーズ☆


何も言わないでいると、トモコが私の目の前にしゃがみこむと口を開く。


「まあ、大体察しはつく」

「……多分、それ正解」

「だろうね」


はあっと息を吐いたトモコは、私の頭をよしよしと撫でる。


「お疲れ様」

「トモコぉ……」

「あーいつもは面倒だから勘弁だけど、今日は許しちゃる」

「ううっ、冷たいのか優しいのかわかんない」

「多分、冷たい」

「でしょうね!」


泣き笑いをしながらも、私は素直にトモコに抱き付いていた。
トモコは呆れながら私の背中をぽんぽんと叩く。



「はいはい、告られたんでしょ」

「うん」

「様子おかしかったもんね」

「うん」

「振ったんでしょ」

「うん」

「よく出来ました」

「……うん」

「いつかはこうなるってわかってたんでしょ?」

「うん」

「それじゃあ、レナはシュリの事が好きなの?」

「……わかんない」

「そっか」


それ以上追及することなく、トモコは背中を擦ってくれる。
今はそれが有難かった。
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