双子ラヴァーズ☆
シュリはしゃがんだまま、手の平に顎を乗せ私の事を見ている。
驚いた私は立ち止まり、シュリを凝視しているとゆっくりと立ち上がったシュリがこちらへ近寄った。
ユウリと同じ見た目なのに、全然中身が違うシュリ。
「サボったはいいけど、レナの事が気になってさ。
ケータイにいくら連絡しても返事ないし。だから、家まで来た」
「え」
ケータイ。そう言えば昼から触っていない気がする。
私は慌ててケータイをカバンから取り出して確認をしたが、画面はシュリからの通知で埋まっていた。
マナーモードにしていたってのもあるけど、全く気付かなかった。
「で。何があったの」
シュリは私と距離を詰めると、腕を掴んで離さない。答えるまでそうするつもりだろうか。
だけど……まさか、ユウリに告白されましたなんて言えなくて私は俯いた。
「答えられないようなこと?」
「……シュリには言えない」
「ふうん。ってことは、ユウリ関連?」
「え」
驚いて顔を上げると、シュリは真っ直ぐに私を見ていて、ゆっくりと口角をあげ、口を開いた。