双子ラヴァーズ☆
「図星?」
「違う」
「別に隠さなくていいよ。今日、ユウリの様子おかしかったし。
レナに会った後、問い質そうと思っていたから」
「問い質す、って何を?」
「んーそれはこっちの話」
そう言って、話す気がないのかシュリはそっぽを向いた。
告白してきたことは知らない筈。ユウリが言っていなければ、だけど。
でも、ユウリはシュリには言わない気がする。
シュリも私を好きなんだから、わざわざ振られた事なんて教えないよね。
そしたら、何だろう。シュリはユウリに何を聞くんだろう。
「レナ、サリナと会ったりした?」
「え?サリナ……さん?」
サリナって、確か二人の元カノだよね。
頭に浮かんだサリナさんの顔はすごく綺麗で、二人が騒ぐのも無理がないなって素直に思った。
だからといって、何をしていいわけでもないけど。
シュリとユウリを傷付けたことは許せない。
「サリナのことだから、レナにちょっかいとか出してねえかなって」
「されてないよ。会ったのもあれ一度きり」
「そ。ならよかった。でも、何かされたらすぐに言えよ」
「う、うん」
サリナさんが何かするのだろうか。私に? どうして? メリットなくない?