双子ラヴァーズ☆
シュリ
その日の放課後。
トモコはにやにやしながら
「お先~」
なんて私の肩を叩いてさっさと帰りやがって。
その後ろ姿を恨めしそうに睨む。
ユウリもぐちぐち文句言いながら、明日ね!!って手を握ってぶんぶんと振ってから先に帰って行った。
静かになった教室。
シュリと二人きりになる。
「…帰ろうか」
「ああ」
シュリと二人で帰るのは初めてだ。
双子とトモコの四人で帰ることはあった。
ここまでうざくなる前、ほんの少しだけ。
二人で並んで歩く。
シュリは何も言わない。
…どうしたんだろう?
いつもうるっさいのに。
横にいるシュリを見る。
その横顔に思わずどきっとする。