双子ラヴァーズ☆
「怒ってる?」
「は?」
怒る?
どうして?
「いや、俺と帰りたくなかったんでしょ?」
「え?」
別に帰りたかったわけではない。
だけど、帰りたくなかったわけでもない。
双子を嫌いではないけど、一緒に帰ると周りがうるさいから。
ただそれだけ。
この双子を好きな子がいるかもしれないのに、好きでもない私が一緒にいるってのは。
なんか、申し訳ない気がするし。
友達だと思ってるけど、二人は私を好きだとか言ってるしね。一応。
まあ、それに双子のせいでほんとに私に男が寄ってこないから。
それもあるけど。
「ごめんな…」
ぼそっと呟いたシュリの声に胸がずきっとした。