双子ラヴァーズ☆
私はシュリの行く方向に黙ってついていく。
何気ない会話をしながら、向かった先。
「ゲーセン?」
「うん」
「行きたかったとこ?」
「そう!一緒に遊ぼうぜ」
「へ?」
そう、言う私の腕を引っ張る。
ホッケーのゲームとか、クイズとか。
一しきり遊ぶと、クレーンゲームの景品に目がいった。
ディズニーのストラップ。
「…可愛い」
そう、呟いた私の目の前にシュリの背中があって。
何も言わずにそのクレーンゲームにお金を入れた。
黙ったまんまそれを見つめる。
くるっと振り向いたシュリの手の中には。
ミッキーのストラップと、ミニーのストラップ。
にこっと笑って私を見る。
「えええ!取ったの!?」
興奮しながら私はシュリの元へ駆け寄る。
シュリは偉そうにふふんと鼻を鳴らしながら私にミニーを渡してくる。