双子ラヴァーズ☆
「ユウリ、シュリ…。
朝からうざい!!!」
「「!!!!」」
私がそう言うと、二人は泣きそうな顔で私を見る。
「レナ、ちょっとは優しくしてあげなよ?」
私の後ろから聞こえる声。
振り向くと、そこにいたのは私の親友のトモコ。
「トモコちゃん、さすが!」
「トモコ、わかってんな!」
目の前の男二人は声を揃えて言う。
私はそれに大きく溜息をつく。
「…好きなのは嬉しいけど…。
これはちょっと、いや、かなり?迷惑」
「「レナーーー」」
その声をはいはい、と軽くあしらって私はトモコと一緒に教室に入った。
この朝の一連はもう、日常茶飯事。
私はこの高校じゃちょっとした有名人。