双子ラヴァーズ☆
休憩時間。
トモコが私と、双子を見てぼそっと呟く。
授業中、ひたすら私は双子の視線を無視していた。
それを見て二人は何かしてしまったのかとオロオロしていた。
「レナ!」
「ねえ、トモコ、トイレ行こう」
シュリが私を呼んだのを遮って、トモコと教室を出た。
トイレに入った途端、じりじりとトモコが私を追い詰めて来る。
「…ちょっと、どーいうこと?」
「…何が?」
少したじろぎながらとぼけると、トモコは私を鋭く見つめて、逃げさせてはくれなかった。
「昨日、シュリと何かあったんじゃないの?
だって、今日明らか双子避けてるじゃん」
「……いや、何も、なかったんだよ…?」
トモコはそんな私に怪しい、と目で訴える。
いや、本当に何もなくって。
シュリ、というよりも双子の過去が気になっちゃって。
一人で悶々してたってだけで。
うん、だから、何もなくって。
じゃあ、避ける必要もないわけで。
…あれ?私何で避けてるんだ?