双子ラヴァーズ☆

「何もないのに、どーして避けるの?
何か、シュリにされた?」

「シュリに…?」


私は記憶を辿り、昨日合ったことを思い出した。
…その時に、抱き締められたことが頭をふっと過ぎって。


ぼっと、顔が熱くなるのを感じた。


まあ、その瞬間をトモコが見逃すわけなくって。

追い詰められて、問い詰められて。
軽く尋問、ですね。


「あのー、シュリに、抱き、しめられちゃった、とか?」


遠慮がちにぼそぼそと小声で言うと、トモコが目をひんむいてびっくりしていた。


「そーか!そーかそか。
あんたはシュリと付き合うのか」

「え?」

「わかった、わかった、恥ずかしいんだな」

「トモコ、違っ!」

「あーいい、いい。そりゃユウリとは気まずいよな。
あんなことあったしな」




…あんなこと?
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