双子ラヴァーズ☆
私は納得したように頷くトモコの肩をがしっと掴む。
びくっとしながら私を見る。
「…あんなこと、って何?」
あんなこと。
もしかしたら、シュリの“あれ”の原因かもしれない。
「え?」
「あんなこと、って今トモコ言った」
「……そんなこと、言った?」
「とぼけても無駄」
「…あちゃー…」
「何、何があったの?」
「…ほら、うちの中学双子の中学と近かったから噂入るとか言ったじゃん」
「うん」
トモコはキョロキョロと辺りを見回して、誰もいないことを確認する。
誰もいないのに、耳に手を当てて更に小声で話す。