双子ラヴァーズ☆
「一人の女が双子と付き合ってたらしいんだよね」

「…どういうこと?」

「だから、二人と同時進行」

「ええ?!」

予想外にでかい声が出て、自分の口を手で塞ぐ。
トモコはまた顔を近付けると、続けた。

「シュリもユウリも、付き合いたいとか思ってたみたいで。
でも、ほら、ユウリのが優しいじゃない?だから、結局ユウリを選んだみたいでさ」

「…酷い…」


…そんな人がいたんだ。
だから、中学のこと思い出したくないんだ…。


…?あれ?でも、待って。


「トモコ、シュリが好きになるとか珍しいって言ってなかった?」

「ああ、言った。それ以降、弟は誰のことも好きにならなかったんだよね。
だって、結局双子を判別出来ないと同じじゃない?」

「ああ」

だから。
だから、私が“いいんだ”。



…あれ。
なんだろ。
私、ショック受けてる?

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