双子ラヴァーズ☆
この状況、シチュエーション。
よく考えて、私。レナ、よく、よーく考えて。
うん、答えは簡単。
きっと、シュリがユウリを殴ったんだ。
くるっと振り向いて、私はシュリをきっと睨む。
一瞬、シュリは私を見て弱弱しい瞳を見せる。
だけど、それはすぐに消えて私から視線をずらした。
「シュリ、どーいうこと?」
「……」
視線をずらしたまま、シュリは何も言わない。
「何で、どうして殴るの!?
殴ったって何も解決しないじゃんか!」
「……はあ、何もしらねえくせに」
「…はああ???」
シュリはわざとらしく溜息をつくと、私をジロリと見る。
絡みつくような、その視線にゾクっとする。
こんなシュリ、知らない。
初めて見る、シュリの裏の部分に臆づく。