双子ラヴァーズ☆
ユウリ
シュリがいなくなってから、私は我に返ると再度ユウリに駆け寄る。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫大丈夫。ありがと、レナちゃん」
ユウリはニコっと微笑む。
私が手渡したハンカチを見て、眉根を寄せると
「ごめん、汚しちゃった」
そう悲しそうに言った。
「いや、いいよ、別に。これぐらい」
「そういうわけにいかないよ。今日、何かプレゼントさせてね」
「まじでいらないって」
「ダーメ、俺の気が済まないから。ね?」
「……わかった」
「ん」
微笑むユウリの顔を下から見上げる。
何があったの?っていう疑問も込めて。
ユウリなら絶対わかってるはず。
だけど、目を細めるだけで何も言わなかった。