双子ラヴァーズ☆
…と、まあ。
そのまま本気で寝てしまったのは私でして。
起きたのは携帯カメラの音。
目を開けると、ばっちし双子に寝顔を撮られていたみたいで。
私は開いた口が塞がらなかった。
「…レナちゃん、まじ可愛い~」
「レナっち、やっぱ俺の彼女になりなよ」
「………くそ、双子おおおお」
「「きゃあああ」」
女みたいな声を出して逃げ回る二人を追いかけた。
それを呆れた顔で見るクラスメイト。
体力が無い私は追いつくわけなくって。
はあはあと、息を切らしながら教室に戻った。
もう、寝顔は諦めたよ。
いいよ、私の寝顔ぐらい。
減るもんじゃねーし。
ちょっと、むかつくけど。
自分の席に座ると、前の席のトモコが話しかける。