双子ラヴァーズ☆
「毎日、あの双子は元気だねえ」
「…こっちの身にもなって欲しいよ」
「でも、二人かっこいいじゃん」
「どーこーがー」
「ええ?だって、今はレナのことが有名になってるけどさ。
その前は澤田双子って結構有名だったんだよ?」
「……有名?」
「そうそう、二人して整った顔してるし。
兄は成績優秀、弟はスポーツ万能。
性格は正反対なんだけどね」
「そう?どっちもどっち」
「それはあんたにだけだって」
「………」
「特に弟の方がまじで誰かを好きになるなんてなかったよ?」
「ええ?あのシュリが?」
「中学の時何人振ったか。
中学近かったから、噂はよく聞いたよ。
違う中学なのにね」
「そんなに?」
「うちの周りでもファンいたよ」
「はああ…わからない。
何故私なんだ」
「ううーん、それは私も謎」
「…親友なら少しは私を持ちあげなさいよ」
「親友だからこそでしょ」
「……さすがトモコ」
「ふふ。でしょ」
そう言うと、チャイムが鳴って先生が入ってくる。
と、同時に双子も入ってくる。