双子ラヴァーズ☆
「……」
「……」
沈黙が二人の間に流れる。
いつもユウリが何かしら話題を振ってくれていたから、いざユウリが黙ってしまうと話す事が思いつかない。
えっと。えっと。あ。
「ユウリ、もう傷平気?」
「え?あ、うん。もう平気。ありがとう」
そう言って、ニコっと微笑む。
バンドエイドはまだ貼られたままだ。
「ハンカチのお詫びを買いに行こうか」
「え。要らないって言ったのに」
「さっきも言ったでしょ。俺の気が済まないの」
「はーい」
本当に要らないんだけどな。
でも、素直にもらっておくか。
学校を出た私とユウリは学生で賑わう駅近のショッピングモールに向かった。
そこの雑貨屋に入ると、私以上にユウリが真剣に商品を選んでいる。