双子ラヴァーズ☆
「これ、可愛くない?」
「うん、可愛い」
ユウリが私に見せたのは、ウサギのキャラクターが描かれたポーチ。
そのシリーズをユウリは繁々と見つめている。
「あははっ、ユウリ真剣過ぎるんだけどっ」
あまりにも真剣な眼差しでウサギを見ているから、思わず私は吹き出してそう言っていた。
ハッとしたユウリは頬を赤く染めると、口を尖らせる。
「いや、だって、可愛いからレナちゃんに似合うなと思って」
「私に?だったらこっちの方が似合ってない?」
そう言って、私はウサギの隣にあるサルのポーチを手に取った。
これはこれでめっちゃ可愛いけどもね。