双子ラヴァーズ☆


「からかうのはこれまでにしようか。そろそろ本当に怒らせてしまいそうだ」

「からかうのはずっとしなくていいです」

「それは無理かな」

「ユウリ~~?」

「あはは。はいはい。大丈夫ですよ」


腹を抱えて笑うユウリ。
全く。ユウリって結構いい性格してる。



「あ、俺が連れて行きたかったのあそこ」

「え?」


そう言ってユウリが指をさしたのは。

……まさかのゲーセンだ。


私は目をぱちくりとさせながらゲーセンを見た後、ぷっと吹き出した。
急に肩を揺らして笑い出した私をユウリは不思議そうに見つめる。


「えっ。レナちゃん。どうしたの?何が面白いの?」

「いや、ふ、くくっ、ちょっとね」



シュリとユウリはやっぱり双子で、兄弟なんだなって思った。
絶対に打ち合わせとかしてない筈なのに、二人してゲーセン連れて行こうとするなんて。

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