双子ラヴァーズ☆
昔の彼女
中にいたから気付かなかったけど、外は薄暗い。
「もっと早く送るつもりだったのにな」
「あはは。ゲーセン、すっごく楽しかったもんね」
「ゲーセンもだけど、俺はレナちゃんと一緒だからだよ」
「っ、うん、そ、そうだよね」
「ははっ。照れてる」
私は無言でユウリの腕をばしっと叩く。
だけど、ユウリはまだおかしそうに笑っていた。
それから、暫くしてユウリがぽつりと呟く。
「そういえば、話してなかったよね」
「ん?」
ちょっとだけ顔を曇らせるユウリ。
「……中学の時に何があったか」
「!!」
そういえば、朝にユウリが帰りに話すって言ってたな。
でも、色々あってすっかり抜け落ちてた。
それに、トモコから過去をちょこっと聞いたから聞き出したい欲求は治まっていたというか。