双子ラヴァーズ☆

「昔…、さ。付き合ってた子がいたんだ。俺とシュリ」

「……うん」


やっぱそうなんだ。
わかってたのに、チクリと何故か胸が痛んだ。



「学校のマドンナ的な存在でさ、すっごく可愛くて、俺もシュリも夢中だったよ。
だから、告白された時は舞い上がったな」


きっと凄く可愛かったんだろうな。
またチクリと胸が痛む。
……どうしてだろう。


「でもさ、その告白は俺だけじゃなかったんだよ。
シュリにも同時に告白してたってわけ。
お互い彼女が出来たとか報告してなかったから。
だからさ。俺がそれを知ったのは、かなり後で。……シュリはその時には女不信になってたよ」

「……そうだったんだ」

「シュリはちょっと誤解してるんだよ。
その子はシュリでなく俺を選んだって思ってるけど、俺は知らなかっただけなんだ。
気付いたのが遅かったってだけで」

「知ってどうしたの?」

「そりゃすぐに別れようって言ったよ。
それと、どうして告白して来たのか問い質したら……、何て言ったと思う?」


一度私を見たユウリは自嘲しながら、続ける。
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