双子ラヴァーズ☆

「“あの時のように俺の事好きになるかもね”って言ったんだ」

「!!」


吃驚した私は目を見開いてユウリを見た。
そんな事言ったの?
シュリに?

だから、シュリは怒ったの?


“…レナだけは…違うと、思ってた”


ユウリを庇って、シュリを責めたから?
だからあんな事を言ったの?


「自分でも最低だって思ったよ。でも、何かあったでしょ?レナちゃんとシュリ」

「……何も、ない」

「はは、いいよ。誤魔化さなくても。わかるんだ。これでも双子だからね。
帰って来たシュリはやけにご機嫌だったし」

「……」

「それに、今朝のレナちゃんの態度を見て焦ったのかもしれない。
……どうして、性懲りもなく俺とシュリは同じ人を好きになるんだろうね」


シュリと付き合っても、ユウリと付き合っても。
どっちかが辛い想いをするんだ。


それなら私はどっちも選びたくなんてない。
私が原因で二人の仲が悪くなるなんて、嫌だ。
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