双子ラヴァーズ☆
「あっ、明日はシュリとユウリとトモコも合わせて皆で帰ろうか」
「え、いいけどトモコ部活じゃない?」
「そうかあ。部活か」
「それじゃあ、トモコが部活なら三人で帰ろうか」
「うん」
家に到着した私はそんな約束をして、手を振ってユウリとバイバイした。
自分の部屋に入ってから、着替えて布団に寝っ転がるとさっきの話を思い出した。
……元カノの事がトラウマになってるんだろうな。二人とも。
だから、私に惹かれたのかな。
双子を区別出来るなら誰でもよかったのかもしれない。
大して可愛くもないし。
どうして私を好きなんだろうってずっと思ってたけど。
トモコや、ユウリから話を聞いて、それはストンと私の心に素直に落ちてきた。
腑に落ちたというのか。
ああ、なるほどなって思ったんだ。
自分にもいいとこがあって、惹かれてくれたんだって思いたいけど。
そんなマドンナみたいな女の子を好きだった二人が、私を好きっていうのが不思議でならない。