双子ラヴァーズ☆
「ちょっ!?ユウリ、てめ!何してんだよ!?気持ちわりぃんだけど!!」
「レナちゃんの温もり分けてもらおうと思って」
「は!?レナ!?温もりって何の事!?」
「覚えてないならそれでいい」
「はあ!?って、え!?俺今レナに抱き付いてた?夢じゃなくって?」
「思い出さなくていいよ?」
「っざけんな!離れろ!」
いや、これ。
腐女子がいたら大興奮でしょうよ。
人気ある澤田兄弟のハグシーン。
朝から中々強烈だ。
暫くユウリはシュリにしがみ付いていた。
やっと離れて椅子に座ったユウリは苦笑いの私に笑顔で話しかける。
「レナちゃん、危険だからシュリから離れようね」
「寝ぼけてただけだって。危なくねえから」
突然の事で、動揺はしてたけどドキドキとかはなかったというか。
それ以上に驚いて頭が真っ白だったから。
……今になって、シュリの温もりとか、腕の感触とか思い出してドキドキして来たし。
二人でいた時の事思い出したじゃないか。
シュリの顔を直視出来ない。
「……ユウリ、勉強教えて」
そう言うと、私は机をユウリの方へと近付けた。